今は魔王の手も借りたい。~転生幼女のほのぼのチートスローライフ~

「ディルク、うるさいよ」

 レスターが立ち上がると、レナーテが自分の髪をちょいちょいと軽く整えた。

 それを見たフェンデルがにやにやした笑みを浮かべたため、レナーテの代わりにエステルが睨んでおく。

「手ぇ塞がってて開けらんなかったんだよ!」

 入ってきたディルクは蔓で編んだカゴを両手に持っていた。

 それぞれのカゴには葉でくるまれたなにかと、陶器の壺が入っている。

「どうしたの、それ?」

 エステルが尋ねると、ディルクはちらっとレナーテのほうを見てからカゴをテーブルの上に置いた。

「手伝ったお礼だって。肉とミルク!」

「酒は?」

「牛農家に酒はねーだろ」