今は魔王の手も借りたい。~転生幼女のほのぼのチートスローライフ~

「ふたりがいないってマイラさんから聞いたの。だから様子を見に来たのよ」

「なるほど? さっき帰ってきたところだよ。入れ違いだったんじゃないかな」

 レスターが薬草茶を淹れる間、エステルはフェンデルに抱えられて膝の上に乗せられていた。

「ほんとにくっしゃくしゃだな。俺とお揃いにしてやろうか? 後ろで縛ると楽だぜ?」

「やーだー」

「遠慮するなって」

「フェンデル、意地悪しないの」

 見慣れた光景──とエステルは感じるようになってしまっている。

 ゲーム内では描写されなかった日常のワンシーンは、今となっては心地よいものばかりだった。