今は魔王の手も借りたい。~転生幼女のほのぼのチートスローライフ~

 くくっと喉を鳴らして笑った彼は、簡単に言うならだめなお兄さんだ。

「どうでもいいけど、なんで朝から酒臭いんだ?」

 腕を組んだレスターが眉根を寄せている。

「そりゃあ飲んだからさ」

 まったく悪びれもせずひらりと手を振ったフェンデルは幼馴染の中で最年長の十八歳。

 この世界では成人として認められる十六歳でアルコールが解禁されるのだ。

彼は暇さえあれば村の倉庫から酒をくすねる手癖も酒癖も悪い男だった。

もっとも、本来のゲーム世界でその設定になるのは成人するプロローグ後なのだが。

「お酒のなにがそんなにいいのかしら?」