今は魔王の手も借りたい。~転生幼女のほのぼのチートスローライフ~

 その声を聞いて、エステルはレナーテの背後からひょこっと顔を出した男──フェンデルに向かって笑いかけた。

「フェンデル、おはよう」

「おはよう、ちびちゃん」

 幼馴染たちの中で一番の長身がフェンデルだ。

 紺色の髪は低い位置で一本にまとめられており、腰まで流れている。

 明るい水色の瞳は片方だけ前髪で隠れているが、ものを見るうえで特に支障はない。

 飄々とした態度の彼は短剣や弓の使用を得意とするスピードタイプのキャラで、プロローグの後は盗賊団に所属することとなる。

「ちびちゃんじゃなくてエステルだよ」

「なんだい、ちびちゃん」

「話を聞いてよ!」