今は魔王の手も借りたい。~転生幼女のほのぼのチートスローライフ~

 この村が滅びないよう、魔王の復活を阻止するために生きている時点で、彼女の存在はゲーム世界におけるバグと呼んでもおかしくなかった。

 ぼんやりと考え事をしていたエステルは米の準備をした後、時間を見計らってから鶏肉をひと口大にし、タマネギと一緒に軽く炒め始めた。

 火の勢いが強かったせいで、油の弾ける音が軽快に響き渡る。

 鶏肉の皮がぱりっと香ばしく揚げ焼きになり、サンドイッチを食べたはずのエステルの食欲を強烈に刺激した。

「このままかぶりついちゃいたいな」

 レスターも空腹を感じたのか、火に近いエステルをそれとなく気にかけながらぽつりと言った。