(もしかしたらまた、本来の物語に戻ろうとするかもしれない。私が死んじゃう運命だって本当に逃れられたかわからない。だけど未来は変えられる)
エステルが積み上げてきたものが、メイナ村を滅びから救い、幼馴染たちの悲しい定めを回避させ、ゼファーを魔王にせずに済んだ。
(私にできることを全力でやって、この世界をもっと楽しもう)
あまりにも遠慮なくエステルが頬擦りしたせいで、さすがに嫌になったらしいゼファーが肩を押しのける。
だが、拒む手つきは優しく、言動ほどエステルを拒絶していないのは明らかだった。
「このまま聖女になんかならないから、ゼファーも魔王になっちゃだめだよ」
エステルは自身を引きはがそうとするゼファーの手を握り、にこっと笑う。
もうエステルがゼファーラントに殺されるかもしれないと思う日は、ない。
エステルが積み上げてきたものが、メイナ村を滅びから救い、幼馴染たちの悲しい定めを回避させ、ゼファーを魔王にせずに済んだ。
(私にできることを全力でやって、この世界をもっと楽しもう)
あまりにも遠慮なくエステルが頬擦りしたせいで、さすがに嫌になったらしいゼファーが肩を押しのける。
だが、拒む手つきは優しく、言動ほどエステルを拒絶していないのは明らかだった。
「このまま聖女になんかならないから、ゼファーも魔王になっちゃだめだよ」
エステルは自身を引きはがそうとするゼファーの手を握り、にこっと笑う。
もうエステルがゼファーラントに殺されるかもしれないと思う日は、ない。

