今は魔王の手も借りたい。~転生幼女のほのぼのチートスローライフ~

 少し緊張を感じながら、エステルはゼファーの赤い瞳を見つめた。

 ゼファーはしばらくエステルの視線を受け止めたあと、微かに口角を緩めて笑う。

「気が向けば手を貸してやってもいい」

「やったぁ」

 エステルは歓声をあげてから、今が深夜だと思い出して慌てて手で口を押さえた。

 しかし堪え切れずににやっと笑って、ゼファーの背に腕を回す。

「これからもよろしくね!」

 頬擦りするエステルの背中を、ゼファーがややぎこちなく撫でる。

 されるがままでいた時間の長さを思うと、ゼファーのほうから積極的に触れるようになったのは快挙だった。