今は魔王の手も借りたい。~転生幼女のほのぼのチートスローライフ~

 相づちすら打たずただ聞いているだけだったが、エステルはかまわず話したいことを話し切る。

「それでね、この村を離れることになるみたい」

「そうか」

 相変わらずゼファーの反応は素っ気ない。

 エステルはそれを寂しく思う自分がいることに気がついた。

(メイナ村も幼馴染のみんなもお兄ちゃんも、この世界の全部が大好き。……そのすべてを奪う存在だったはずのゼファーだって、私にとっては大切な人なんだ)

 一日の出来事を報告するつもりだけだったエステルだが、今までなら言わなかったひと言を告げる。

「あなたも一緒に来てくれる?」