今は魔王の手も借りたい。~転生幼女のほのぼのチートスローライフ~

 それに慣れないエステルは、味を求めてよく塩漬け肉を拝借していた。

「卵の日だからいいのー」

 洗った手をタオルで拭いながら言う。

(味なしの親子丼なんておいしくないよ。本当は出汁も欲しいところだけど、さすがにそこまではね)

 この世界にめんつゆがあればよかったのに、とエステルが常日頃から思っていることをレスターや幼馴染たちは知らない。

「なんでもない日なのにいいのかな」

 まだそんなことを言いながら、レスターが言われた品々をエステルのもとへ持っていく。

(お米を洗うなんて久しぶり)

 慣れた手つきで懐かしい作業を始める。