とんだ事件には巻き込まれたが、エステルは次第に日常を取り戻していった。
夏はあんなに長く感じたというのに、あっという間に秋が終わって冬がやってくる。
メイナ村を囲むように作られた石の塀は、以前よりずっと強くなった魔物をしっかり防いでいた。
新たに結成された自警団はディルクとレスターがそれぞれ隊をわけて率いることになり、村の見回りや魔物の退治、ときには狩りの手伝いなど臨機応変に働いている。
ずいぶんとシステマチックになったメイナ村だったが、もう最初の様相が思い出せないほど立派な村になっていた。
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