今は魔王の手も借りたい。~転生幼女のほのぼのチートスローライフ~

 情けない悲鳴をあげてひっくり返ったかと思うと、がたがた震えながら両手を合わせて懇願する。

 そんなゴダンを見下ろし、ゼファーがゆっくりと口角を引き上げた。

「私が人間の言葉を聞き入れるとでも?」

「う……わあああっ!」

 ゴダンが自分を手で庇って目を閉じる。

 大量の私兵たちは誰も主人を助けようと動かなかった。

 代わりに動いたのは、ここにいる誰よりも幼いエステルだ。

「待って」

 エステルはゼファーの服の裾を引っ張ると、首を横に振る。

「殺すのだけはだめ」

「自分がなにをされたか忘れたのか」

「それでもだめなの」