今は魔王の手も借りたい。~転生幼女のほのぼのチートスローライフ~

 地面に前脚がつく瞬間、恐ろしいドラゴンの姿が掻き消えて見慣れたゼファーラントの姿に変わる。

「……忘れていた」

「え?」

 ゼファーがその場に膝をつき、近づいたエステルを抱き寄せる。

 エステルが驚いて硬直していると、レスターがようやく追いついた。

「あんな姿になれるなら、先にエステルを助けに行くべきだっただろ」

 息を切らしたレスターがゼファーとエステルを引きはがす。

 そして後ろからエステルを抱きしめた。

「なぜ、お前がここにいる?」

「俺にもわからないよ。でも、おかげでエステルを助けられたみたいだってことはわかってる」

 目で同意を求められたエステルがうなずく。