今は魔王の手も借りたい。~転生幼女のほのぼのチートスローライフ~

 くすっと笑ったレスターは、仕草と表情のせいで女性的に映った。

「もうすぐ時間が動き出すよ。レスターは私を知らないけど、私はレスターとしてこれからもあなたのそばにいる」

「……消えちゃうの?」

「もともと出てくるはずじゃなかったんだよね。このままじゃあなたが死んじゃうことを察知したレスターが望んだから、代わりに助けに来られただけで」

「じゃあ、またお兄ちゃんが望んだら……」

「ううん、たぶんこれ一回きり。私はまたレスターとして生きることになる」

 エステルの前に屈んだレスターが愛おしげに彼女を見つめる。