今は魔王の手も借りたい。~転生幼女のほのぼのチートスローライフ~

 すさまじい速度で落下しながら、エステルは自分の身体を抱きしめて目を閉じる。

(死にたくないから頑張ってきたのに。どうして──)

 そのとき、エステルの身体がふわっと包み込まれた。

「……よかった」

 そう囁いた声の主を見たエステルが目を丸くする。

「お兄ちゃん……?」

 淡い光に包まれながら空中に浮かび、エステルを優しく抱きとめているのはレスターだった。

「なんでお兄ちゃんがここに……」

「『私』は『あなた』を守るためにいるからだよ」

 目の前にいるのはどう見てもレスターなのに、話し方や雰囲気がまったく違っている。