今は魔王の手も借りたい。~転生幼女のほのぼのチートスローライフ~

 まだ自分以外のぬくもりが残っていることに気づき、ゼファーとのやり取りが夢ではなかったことを再確認する。

「……もう怖くないよ」

 小さくつぶやくと、エステルは自分の身体を抱きしめる。

 窓から吹き込む風は、不思議と冷たさを感じさせなかった。



 これで大丈夫だと安心していたエステルだったが、事態は思わぬ方向に転がった。

「やだ、離して!」

 部屋から引きずり出されそうになったエステルが、荒い呼吸を繰り返しているゴダンに向かって叫ぶ。

「うるさい! いったいどうなってるんだ……!」

「きゃあっ!」

 エステルの身体が絨毯に放り出される。