今は魔王の手も借りたい。~転生幼女のほのぼのチートスローライフ~

「それより、ゼファーはここと村をすぐ行き来できるんだよね? ゴダンが……キュラス男爵がメイナ村を盗賊団に襲わせようとしてるの。今すぐみんなに伝えてくれる?」

「ここを離れるつもりはない」

 素っ気ない言い方には、エステルを独りにしたくないという意思が滲んでいた。

 そんな態度を取られて無理をも言えず、エステルは困ってしまう。

「でも、一刻を争うんだよ。もし村のみんなが傷ついたら……」

「ほかの人間など知ったことか」

「そんなこと言わないで。お願い、頼ってもいいって言ったでしょ?」

「そういう意味で言ったわけではない」

 取りつく島もなく、エステルはしゅんと肩を落とした。