今は魔王の手も借りたい。~転生幼女のほのぼのチートスローライフ~

「そっか、ごめんね。そういうつもりじゃなかったんだよ」

 エステルはずっと自分を離そうとしないゼファーを改めて抱きしめた。

(『なにかあったら助けて、頼らせて』って言ったら、あんな喧嘩別れしなくて済んだのかもしれない)

「これからはいっぱい頼ろうっと」

「調子に乗るな」

 そう言ったゼファーの視線が下がり、エステルの足にはめられた銀色の輪で止まる。

「なんだ、これは」

「逃げようとすると痛いの」

 そのときの痛みを思い出したエステルが身体をこわばらせる。

 それに気づいたのか、ゼファーが眉間に皺を寄せた。

「はずせる?」

「無理にはずせば死ぬ。術者を殺せば解決するが」