今は魔王の手も借りたい。~転生幼女のほのぼのチートスローライフ~

 最初こそエステルも未来を変えるための下心を抱いていたが、途中からは純粋にゼファーといたくて一緒にいた。

 眠れない夜をふたりで過ごしたときや、初めて食事をともにしたときを思い出し、エステルの目頭が熱くなる。

「ぜふぁあ」

 胸がいっぱいになったエステルが、情けない泣き声をあげてゼファーをぎゅうっと抱きしめる。

 ゼファーはそんなエステルを苦笑しながら受け入れ、落ち着かせるように背中を撫で続けた。



 一時間ほど経つ頃には、エステルもすっかり落ち着いていた。

 我慢していた思いのすべてを吐き出したことで、逆に恥ずかしくなって顔を上げられずにいる。