今は魔王の手も借りたい。~転生幼女のほのぼのチートスローライフ~

 ゼファーはエステルの謝罪を聞いて、小さな身体を抱く手に力を込める。

「お前が謝罪すべきは、すぐに私を呼ばなかった一点だけだ」

 エステルがゼファーの胸に顔を埋め、肩を震わせる。

「ごめん……なさ……」

「まだ、私に殺されると思っているのか」

 抑揚のない声で尋ねられたエステルがびくりとする。

「なん、で……」

「私があの忌々しい魔法に囚われていた間、ずっと言っていただろう」

 すぐには意味がわからず、エステルは涙に濡れた頬をこすって顔を上げた。

 そして自身を見つめるゼファーの視線を受け止めて、はっとする。

『私を殺さないでね、魔王様』