今は魔王の手も借りたい。~転生幼女のほのぼのチートスローライフ~

 エステルが輪と肌の間に指を入れてはずそうとしながら尋ねると、使者は困った顔をして微笑む。

「これもみんなの幸せのためなんだ。男爵様のために手を貸してくれるならはずしてあげるよ」

 そう言い残して立ち去った使者を見送り、エステルは輪をはずそうと必死になった。

 途中で諦めてまた逃亡しようとするも、輪にかけられた魔法の影響か、全身に激しい痛みが走り失敗に終わる。

 こうして、エステルが監禁されてから七日が経った。



(どうしたらいいんだろう……)

 その夜、エステルはバルコニーのそばにたたずんでいた。

 扉を開けられても、その先に一歩踏み出せばすさまじい激痛に襲われる。