今は魔王の手も借りたい。~転生幼女のほのぼのチートスローライフ~

 しかしイクサガにてレナーテを奴隷にし、自らもボスとして立ちはだかるゴダンは、あまりにも抜け目がなかった。

「お転婆はだめだよ、エステル嬢」

 あれから二日が経ち、今日もまた逃亡に失敗したエステルは、メイナ村に来たあの使者に捕まって部屋へ連れ戻された。

(今日こそいけると思ったのに……)

 使者は新しいシーツがしつらえられたベッドにエステルを下ろすと、懐から奇妙な輪を取り出して彼女の足にはめようとした。

「や、やだ」

「いつもいつもいけないことをするのが悪いんだ」

 もがいたエステルだったが、大人の力に叶うはずもなく、鈍く銀色に光る輪をはめられてしまう。