今は魔王の手も借りたい。~転生幼女のほのぼのチートスローライフ~

 ディルクは単純だが他人想いで、誰が相手でも物怖じしない。意外と高い外交スキルは、ゲーム内ではサブクエストでしか生かされなかった。

(お兄ちゃんが私を探してって言うのも、今日に始まった話じゃないしね)

 少しお使いに出ただけでも大騒ぎするのがレスターだ。

 妹を探してほしいという依頼は幼馴染たちにとって日常なのである。

「さっきエーデおばさんにヘレーンさんが手伝いを探してるって聞いたんだけど、もしかしてこれのこと?」

「そうかもな。俺ひとりで足りるし、別に手伝わなくていいぞ」

 そう言いながらディルクが汚れた藁を三つ又の農具で運び、地面をきれいにする。