今は魔王の手も借りたい。~転生幼女のほのぼのチートスローライフ~

 牢獄ではなく、貴族の令嬢が使用するような部屋をあてがわれたことも恐怖に一躍買っている。

 キュラス男爵にはエステルを害するつもりがないのだ。

 その理由は、彼が興味を示していたエステルの能力──街で噂されるほど村を発展させた力のようだ。

 エステルを苦しめ、痛めつけても自分の望みが叶わないとわかっているから、男爵はエステルではなく村に危害を加えると言ったのだろう。

(こんなのゲームになかった!)

 それもエステルにとっては恐ろしいことだった。

 ずっとゲームの知識に依存していたのだと思い知り、イレギュラーな事態への対応策を見つけられず、焦る。