今は魔王の手も借りたい。~転生幼女のほのぼのチートスローライフ~

 これまでずっと生きた人間として接してきた幼馴染たちが、ゲームのセリフと同じ言葉を発した恐ろしさを思い出し、エステルは食事の手を止める。

「口に合わなかったかい」

 再び声をかけられ、エステルがはっと顔を上げる。

 そしてなるべく子供らしく見えるよう、無邪気に笑ってみせた。

「いいえ。おいしすぎてもったいなくなっちゃったんです。お兄ちゃんにも食べさせたかったな」

「君が望むのなら、お兄さんにも村のみんなにも同じものを食べさせてあげられるよ」

 そう言った声が身体にまとわりつくようで、エステルははっきりと嫌悪感を覚えた。

「その代わり、これからは君の力を私のために使うんだ」