素直にうなずくのは気恥ずかしさもあり、エステルは控えめにうなずいた。
「……みんなが助けてくれたおかげです。私ひとりだけの力じゃありません」
「結構結構」
なにが結構なのかをキュラス男爵は言わない。
「君を希少な魔法を扱う──聖女だという話もある。これは事実かな?」
「まさか。私みたいなただの村人が聖女だなんて」
言いながら、エステルは冷や汗をかいていた。
(イクサガの世界でエステルは女神の魂を持つ聖女として扱われる。……この人が言ってるのは違う意味だよね?)
脳裏によみがえったのは、プロローグの展開を避けようとして思い通りにならなかったときのことだった。
「……みんなが助けてくれたおかげです。私ひとりだけの力じゃありません」
「結構結構」
なにが結構なのかをキュラス男爵は言わない。
「君を希少な魔法を扱う──聖女だという話もある。これは事実かな?」
「まさか。私みたいなただの村人が聖女だなんて」
言いながら、エステルは冷や汗をかいていた。
(イクサガの世界でエステルは女神の魂を持つ聖女として扱われる。……この人が言ってるのは違う意味だよね?)
脳裏によみがえったのは、プロローグの展開を避けようとして思い通りにならなかったときのことだった。

