今は魔王の手も借りたい。~転生幼女のほのぼのチートスローライフ~

 エステルは気が進まないながらもナイフとフォークを使って食事を始めた。

 そんなエステルをキュラス男爵が興味深そうに眺める。

 エステルもまた、自分を観察する男をこっそり見た。

 年齢は四十歳に近いだろうか。

 背は低めで、常日頃から贅沢をしているのかかなり恰幅がよく、でっぷりとした身体を少し動かすだけでも息を切らしている。

 肉色をしたスライムに埋もれた人間、という言葉がエステルの頭の中にちらついたが、当然思ったことを口には出さなかった。

「さて、エステルだったかな?」

「はい」

「メイナ村を街で噂されるほど成長させたのは本当かね?」