今は魔王の手も借りたい。~転生幼女のほのぼのチートスローライフ~

 その後、泣いたことを隠して着替えを済ませたエステルは、待ちわびた様子の使者に連れられて馬車に乗せられた。

 レスターは最後の最後まで妹をひとりで行かせたくないと渋っていたが、エステルと幼馴染たち、そして村長に諭されて結局は折れた。

 快適さよりも速度を優先した馬車の乗り心地の悪さに顔をしかめ続けたエステルだったが、それも半日の我慢で済んだ。

 陽が山際に隠れる直前に男爵の屋敷に着くと、エステルは休む暇もなく食堂へと案内された。

 馬車に半日も揺られ続けて食欲がないのに、贅の限りを尽くしたご馳走をあてがわれる。

(こういう食事をしたいって思ってたはずなのにな)