今は魔王の手も借りたい。~転生幼女のほのぼのチートスローライフ~

 これまでどんなに辛辣な言葉を吐かれても、鬱陶しがって追い払われても、今ほどエステルがつらいと思った瞬間はなかった。

 ゼファーは言動が冷たくても、さりげなくエステルを思いやり、わかりづらい優しさを見せていたからだ。

 だからエステルは、本当は敵であるはずのゼファーに懐き、心を許していたのだが。

(私……そんなに顔色を窺ってるように見えた?)

 エステルがゼファーから感じたのは、明確な拒絶だった。

 どんなにほかの人間を嫌い、徹底的にかかわりを避けても、ゼファーはエステルだけは本当の意味で拒まなかったというのに、今は違う。

(もしかしてずっとそんなふうに感じてたの?)