今は魔王の手も借りたい。~転生幼女のほのぼのチートスローライフ~

 さえぎった声の冷たさに、エステルは息を呑んだ。

「いちいち私の顔色を窺うな」

 思ってもいなかった言葉がエステルから声を奪う。

「理解したうえで行くのなら好きにしろ」

 ゼファーがエステルに冷たくあたるのは初めてではないが、これまでとは様子が違っていた。

「……ゼファー?」

 突き放されて不安になったエステルがゼファーの服の裾を掴もうとするが、その手を振り払われる。

「お前がどのような目に遭おうと知ったことか。死にたければ勝手に死ね」

 その瞬間、エステルの前からふっとゼファーの姿が掻き消えた。

「なんでそんな言い方……」