今は魔王の手も借りたい。~転生幼女のほのぼのチートスローライフ~

 使者のことを言っているのは明らかだった。

 エステルは首を振って問いの答えを返す。

「ううん。私、あの人たちと行かなきゃいけないみたい。しかもひとりで」

「なんのために」

 一瞬、エステルの背筋にひやりとしたものが伝う。

(お兄ちゃんと街へ行ったときみたいに、適当に流されるかと思ったんだけど……)

「村がよくなった理由を知りたいんだって」

「ほかの人間に行かせればいい」

「もう私が関係者だって言っちゃったの」

「信じるほうもどうかしている」

「……それはたしかにそうかもね」