今は魔王の手も借りたい。~転生幼女のほのぼのチートスローライフ~

 話がまとまるなり、すぐ使者に連れて行かれそうになったエステルだったが、一歩下がってから自分の服を示す。

「ちょっとだけ準備する時間をいただけませんか? さっき畑のお手伝いをしたばかりなので、汚れていない服に着替えてきます」

「ああ、気が利かなくて悪かったね。ただ、男爵様がお待ちだということを忘れないでほしい」

「はい、わかりました」

 エステルは急いでその場から駆け出した。

(ゼファー、どこ?)

 報告の義務はないが、村を離れるのならばひと言伝えたくてゼファーの姿を探す。

 ひとまず自宅に戻ると、ゼファーは家の裏手で佇んでいた。

「ゼファー」

「人間は帰ったか?」