今は魔王の手も借りたい。~転生幼女のほのぼのチートスローライフ~

 思わず口にしたエステルの独り言は、フェンデルがしっかり聞いていた。

「唐揚げ? なんだ、それ」

「えっとね、鶏肉を揚げたやつ。普通に焼くよりも多めに油を使うの」

「そんな贅沢品、どこで食ったんだ? ああ、こないだ街に行ってたからそこでか」

「そんな感じ?」

 この世界に唐揚げに似たものがないわけではないが、フェンデルの言う通り、油はそれなりに貴重品である。

 肉を揚げるためだけに使い、使用後は捨てる……などといった贅沢はとてもできない。

(ちょっと節約しつつ、でも唐揚げっぽいあの揚げ感を出しつつ……。あ、そうだ)

 いい料理を思いついたエステルが、にんまりと笑う。