今は魔王の手も借りたい。~転生幼女のほのぼのチートスローライフ~

「セイレンは人間を食べないが、人間の持ち物は好きだ。私は海にないものを食べたいと思う」

「わかった。じゃあ村の人にそう伝えるね」

 そのあと、エステルはラズに村の場所を伝えた。

 彼らセイレンの一族は腕の位置から生えた翼で飛ぶことができるため、陸路を使うよりもずっと早く村にたどり着くようだ。

 交易品は主に海産物である。それと合わせて、塩を生成するための海水も注文する。

 こうして思いがけず海との交易が始まり、エステルはまた考えなければならないことが増えてしまった。

「食材が増えたら、また村の食事情が変わるね。これもゼファーのおかげだよ、ありがとう」

「私はなにもしていない」