今は魔王の手も借りたい。~転生幼女のほのぼのチートスローライフ~

 封印が解けてから今日に至るまで、ゼファーはエステルの味方だった。

 ともに過ごした日々を振り返り、エステルは心を決める。

「もし、ラズが嫌がらないなら……むしろうれしいと思ってくれるくらいなら、いろいろお願いしたいな」

 ラズはエステルがそう言っても反応しなかった。

「私に従うのなら、これの命令を聞いてやれ」

 初めてゼファーが直接声をかけると、ラズは聞き慣れない旋律を機嫌よさそうに歌いながら立ち上がった。

「ありがとう。セイレンは小さい人間を友と呼ぶ」

 ゼファーが命令と言ったことに異論はあったが、話がややこしくなることを察したエステルは呑み込んだ。