今は魔王の手も借りたい。~転生幼女のほのぼのチートスローライフ~

「より強い存在に従うのは我々の本能だ。貢ぎたいと言うなら好きにさせてやればいい」

「でも、なんか……申し訳ない気がするよ」

「それは人間の感覚だ」

 ゼファーの視線が様子を窺うラズに向けられる。

「使えるものは使え。お前にも目的があるだろう」

 それを聞いたエステルがはっとする。

(あなたはそうしたんだね)

 エステルが知るもうひとりのゼファーが、大勢の魔物に囲まれ、魔王と祀り上げられても孤独に映っていた理由を理解した。

(同じ種族だろうと、ゼファーにとっては自分の目的に必要な手段のひとつでしかなかった。だから誰とも慣れ合わないし、あんなに残酷になれたんだ)