「そんなことお願いできないよ」
体のいい労働力にしろと言っているのはたしかだった。
うなずけないエステルに対し、顔を上げたラズがうれしそうに目を細める。
「王が望むのなら、セイレンは毎朝貢ぎ物を捧げる」
「だ、そうだが」
自身が王と呼ばれることに抵抗はないようで、ゼファーは平然としていた。
(ど、どうしよう……。願ってもないことだけど、さすがにちょっと……)
もしもラズがセイレンの一族にも協力を願い出たら、海のものを村に仕入れる件についての悩みが一気に解決してしまう。
「このお願いを受け入れたら、ゼファーはラズたちの王様になっちゃうんじゃない?」
体のいい労働力にしろと言っているのはたしかだった。
うなずけないエステルに対し、顔を上げたラズがうれしそうに目を細める。
「王が望むのなら、セイレンは毎朝貢ぎ物を捧げる」
「だ、そうだが」
自身が王と呼ばれることに抵抗はないようで、ゼファーは平然としていた。
(ど、どうしよう……。願ってもないことだけど、さすがにちょっと……)
もしもラズがセイレンの一族にも協力を願い出たら、海のものを村に仕入れる件についての悩みが一気に解決してしまう。
「このお願いを受け入れたら、ゼファーはラズたちの王様になっちゃうんじゃない?」

