今は魔王の手も借りたい。~転生幼女のほのぼのチートスローライフ~

 いまいち説明不足な会話のせいでわかりづらいが、つまるところラズはゼファーに忠誠を捧げたがっているのだろう。

 エステルは黙ったままのゼファーの襟を軽く引っ張り、反応を促した。

「なにか言ってあげて。あなたのものになりたいって」

「手のかかる生き物はお前だけで充分だ」

 ゼファーがラズを拒んでいるのは間違いなかった。

 性格を考えればそうなるのも当然だったが、エステルは悩んでしまう。

(でもなんだかかわいそうに見える。悪い魔物には思えないし……)

「お前はどうしたい」

 頭を抱えるエステルにゼファーが問いかける。

「海のものが必要ならば、あれに運ばせるか?」