今は魔王の手も借りたい。~転生幼女のほのぼのチートスローライフ~

 ラズはゼファーに話しかけているが、答えるのはエステルだ。

「では、なにを捧げればいいのだろう。人間がいい?」

「な、なにもいらないよ。ね、ゼファー?」

 物騒な捧げものの気配を感じ、エステルが慌てて言う。

「えっと、えっと。ラズはゼファーになにかあげたいの?」

「君はとても強い王だ」

 ラズはそう言ってその場に膝をつき、頭を垂れた。

「セイレンのラズは君のものになる」

 それきりラズは黙ってしまったが、エステルはその姿からゲーム内にあったシステムを思い出した。

(倒した魔物が一定確率で仲間になる使役システムだ)