今は魔王の手も借りたい。~転生幼女のほのぼのチートスローライフ~

 そう言うくせに、エステルの身体が魔法の力で宙に浮かぶ。

 そして彼女はすっかり定位置となったゼファーの膝の上に乗った。

「あ、そっか。ゼファーがいてくれたら関係ないね」

 それをゼファーが伝えたかったのかどうかはともかく、エステルは現状に満足した。

(漠然と海に行けば塩が手に入るんだーって思ってたけど、なかなかうまくいかないな。考えなきゃいけないことが多いや)

 エステルが考え事を始めると、自然と沈黙が降りる。

 彼女が話しかけない限り、基本的にゼファーのほうから口を開くことはないからだ。

 もっとも、エステルが声をかけても無視するときのほうが多いのだが。