今は魔王の手も借りたい。~転生幼女のほのぼのチートスローライフ~

「じゃあ、農夫とか薬草医とか言ってほしかった? 仕事が増えてもいいなら、今からでもみんなに言うよ」

 それを聞いたゼファーが顔をしかめる。

 エステルは彼が不快感を覚えている様子を見てくすくす笑うと、砂浜にちょこんと腰を下ろした。

「せっかく海に来たんだし、のんびりしよう。ゼファーも座って」

 エステルが自分の横を示し、砂の上をぽんぽん手で叩く。

 ある程度予想できていたが、案の定、ゼファーは砂の上に座ろうとしなかった。

 代わりにいつもしているように空中に身を預ける。

「私もその空気椅子、できるようになりたい」

「人間の分際で私の真似ができると思うな」