今は魔王の手も借りたい。~転生幼女のほのぼのチートスローライフ~

(あんまりゼファーの魔法に頼りすぎるのはちょっと抵抗あるんだよなぁ)

 これで海に行って塩や魚を得たとしても、村で恒久的に供給が見込めるものではない。

 海水がなければ魚の養殖はできないのだから、またゼファーを頼らざるをえなくなる。

 それはエステルにとってあまり好もしい事態ではなかった。

「いつかお金を貯めて自分で頑張ってみる」

「いらん苦労をするのが好きだな」

 以前にもエステルはゼファーの提案を断った。

 エステルがそのときのことを思い出したように、ゼファーも思い出していたらしく、フードから見える口もとに微かな笑みが浮かぶ。

「それが人間という生き物なのか」