今は魔王の手も借りたい。~転生幼女のほのぼのチートスローライフ~

「海水があれば塩が作れるよ。貴重品扱いってことは生成が難しいんだろうけど、それでも供給できたら村の食卓が劇的に変化すると思う。味があるってすごいことなんだから」

「行きたいのならそう言え」

「……え?」

 また首を傾げてから、エステルは先ほどゼファーが言った言葉を思い返した。

「距離は問題にならないって言ってたよね。もしかして、すぐ行けるの?」

「可能か不可能かで言えば可能だ」

「……魔法?」

 声をひそめたエステルの問いへの答えは沈黙だった。

 これは聞くだけ無駄だったのもあり、エステルは心の中でこっそり反省する。

「行けるなら行きたいよ。でも……」