今は魔王の手も借りたい。~転生幼女のほのぼのチートスローライフ~

(テルメールってあったなぁ。海を渡るために船を手に入れるイベントがあるんだよね。ディルクと海賊退治をするはずが、幽霊船に乗りこんじゃうやつ)

 エステルは満腹感に苦しみつつも、残っていた蒸かしイモの最後のひとかけらを無理矢理呑み込んだ。

「メイナ村からここまで三日かかったけど、テルメールまでは……海まではどのくらいかかるか知ってる?」

「知らん」

 冷たい返しを聞き、エステルは申し訳なさそうな顔をする。

「ごめん、ずっと封印されてたんだよね」

 外の世界を知らないゼファーに地理を聞いても、知らないと答えて当然だろう。

 ゼファーがエステルのほうに顔を向ける。