今は魔王の手も借りたい。~転生幼女のほのぼのチートスローライフ~

「塩が貴重品なのは村だけかと思ってたけど、この味の薄さを考えると街でも高級品みたいだね」

「そうか」

「この鶏肉とか、ちょっともったいないな。野菜と違って火を通しすぎてるからぱさぱさしてるけど、味自体はいいしもっとおいしくできそう」

「そうだな」

「流さないで聞いて」

 スープと同様、パンも蒸しイモも大して驚きのない味だった。

「やっと小麦のパンを食べられたのに、こんな固いなんて聞いてないよ」

 エステルにはあまり馴染みがなかったが、周囲の客を見る限りではスープに浸してやわらかくしてから食べるものらしい。

 真似をしてみるも、行儀が悪い気がして途中でやめてしまった。