今は魔王の手も借りたい。~転生幼女のほのぼのチートスローライフ~

「ありがとう。ひとりになっちゃだめだったなーって思ってたところだったの」

 先ほどの嫌な視線はいつの間にか消えている。

 安心したエステルは慣れ親しんだゼファーのぬくもりをたしかめようと、彼の首に腕を回してぎゅっと抱きついた。

 ゼファーの身体が一瞬だけこわばる。

「怖い人、もういない?」

「殺したほうがよかったか?」

 質問に対して回答になっていないうえに、物騒すぎる。

 ぎょっとしたエステルが顔を上げると、ゼファーはいつもの無表情に戻っていた。

「そんなことしちゃだめだよ」

「人間の一匹や二匹消したところでなんの問題がある」

「私がだめって言ってるんだからだめ」