今は魔王の手も借りたい。~転生幼女のほのぼのチートスローライフ~

 エステルくらいの子供の姿はほとんど見当たらず、あっても近くに親の姿がある。

 たったひとりで歩いているのはエステルしかいないため、人々の注目を浴びていたのだ。

「ねえ、あの子……」

「まあ……」

 ひそひそと漏れ聞こえる声は雑踏に紛れてはっきりと耳に届かない。

(たしかに子供がひとりでふらふらしてたら、人目につくのも当然だよね)

 次第にエステルはうつむいて歩くようになり、自然と早足になった。

(さらっと見るだけにしておいて、また明日お兄ちゃんと来よう)

 エステルとレスターはルヘンに三日滞在する。