今は魔王の手も借りたい。~転生幼女のほのぼのチートスローライフ~

 相好を崩したハーグには騎士の威厳などあったものではなかった。

 レスターもなぜか『話のわかる人だ』と言わんばかりにうなずいており、エステルの逃げ場は完全に封じられる。

(どうしてこんなことに?)

 困惑するエステルにはもうどうすることもできず、彼女は得意げなレスターと一緒に詰所の二階へ上がったのだった。



(散々な目に遭った……)

 ほうほうのていで逃げ出したエステルは、急いで詰所を離れてようやく安堵の息をついた。

(ちゃんとした人……ではあったんだけどね)

 あのあと、ハーグはエステルのために甘いものとお茶を用意してくれた。