今は魔王の手も借りたい。~転生幼女のほのぼのチートスローライフ~

「すごく強いんだって。魔物の群れをひとりで倒すそうだよ」

「そう、なんだ」

 エステルは部下となにやら話をするハーグを、穴を開くほど見つめる。

(ルヘンのハーグ。……イクサガの第一章に出てきた人だ)

 プロローグの惨劇を終えると、本格的に冒険が始まる。

 生贄たちの反乱に紛れて逃げ出した勇者は、故郷へ戻るためにはるばるこの地まで帰ってくるのだが、そのときに訪れたルヘンで故郷になにが起きたのかを知る。

 自分の目でたしかめたいと旅立とうとした勇者の前に現れるのが、崩壊したメイナ村から助け出され、騎士団長ハーグの養子として育てられたディルクだ。

(ハーグさん、思ってたより若いかも)