(……ハーグ?)
すっきりとした短髪は赤土の色。真っ黒な瞳はやや垂れ目で温かみが感じられる。
年齢は三十を少し超えたくらいだろうか。
全身から放たれる目に見えない精力的なオーラは、彼にとって今が人生で最も乗りに乗っている時期だろうと思わせた。
「すまん、遅くなった!」
よく通る声が壁を震わせるほど響き、気を抜いていたエステルは驚いてひっくり返りそうになる。
「お兄ちゃん、あの人……」
「ルヘンを守る騎士団長さんだよ」
ルヘンとはこの国の名である。
ふたりがいる城下町は城の名を取ってシタートと呼ばれていた。
すっきりとした短髪は赤土の色。真っ黒な瞳はやや垂れ目で温かみが感じられる。
年齢は三十を少し超えたくらいだろうか。
全身から放たれる目に見えない精力的なオーラは、彼にとって今が人生で最も乗りに乗っている時期だろうと思わせた。
「すまん、遅くなった!」
よく通る声が壁を震わせるほど響き、気を抜いていたエステルは驚いてひっくり返りそうになる。
「お兄ちゃん、あの人……」
「ルヘンを守る騎士団長さんだよ」
ルヘンとはこの国の名である。
ふたりがいる城下町は城の名を取ってシタートと呼ばれていた。

