今は魔王の手も借りたい。~転生幼女のほのぼのチートスローライフ~

 レスターは流れるようにエステルを褒めると、道の端で立ち止まって遠くを指さした。

「防衛設備なら騎士団の人に聞けるかもしれないな。向こうに詰所があるんだ」

「行ったことあるの?」

「前を通ったことならあるよ」

 初めて来るエステルと違い、レスターは何度か街を訪れたことがあった。

 商人の来訪を待てないとき、村人たちは買いつけに向かうのだ。

(ゲームだといきなり行っても怒られないけど、こういうときってどうなるんだろう)

 こればかりは行動してみないとわからず、エステルはレスターの手を引いて促した。

「行くだけ行って聞いてみよっか」